NPO法人の広報サポート担当の白石です。
広報に関する記事はこちらをご覧ください。
- 広報とは何か。
- 伝えたいメッセージを整理しよう。
- デジタルメディアを性格別に使いわけよう。
- NPO法人とニュースリリース
- ニュースリリースの書き方(1)
- ニュースリリースの書き方(2)
- プレスリリース配信サービスを使ってみよう
手作りの広報活動のために必要なこと
前回は、広報とは何か、PR会社などにお金をかけなくても、NPO法人の広報は出来るということをお話しました。
今回からは、その具体的な方法についてご紹介していきたいと思います。
メッセージを伝えたい相手は誰ですか?何を伝えますか?
NPO法人のように、理念がはっきりした法人の場合、広報活動は非常にやりやすいと考えます。
営利法人である株式会社の場合、その設立はごく簡単ですし、便宜上法人化するケースも非常に多いです。この場合、会社の理念や方針などもあまり明確でないままに企業活動を行う場合も多く、会社としてのメッセージが整理出来ていないという企業様もかなりあります。
その点で、公益性が強く、理念がはっきりとしているNPO法人は、広報とは相性が良いということになります。前回もお話しましたが、広報とは、法人と関係を構築する(昔は広報的な意味でのステークホルダーという言い方をしましたが最近はあまり使用しないようです)全てのものに対するコミュニケーション行動を指しますので、メッセージが明確であることが非常に重要となります。
NPO法人設立の際、「設立趣旨書」を作成します。現在、社会にある問題を解決するために、どのような活動をし、それがどのような公益につながり、だからNPO法人の設立する、という趣旨を整理して伝える書類です。
設立趣旨書の内容が、広報活動において大きなヒントになります。
もう既に設立趣旨書を作成されているのであれば、今一度見直してみることをお勧めいたします。
メッセージの整理、選択と集中
そして、1つのポイントは、伝えたいメッセージが10あったとしても、まず最初の段階では、それを2つか3つに絞ることが重要です。多くても5つぐらいに絞りましょう。そして3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月といった期間で集中的にそのメッセージを発信していきます。
世の中には、恐ろしいほどの情報が飛び交っています。この膨大ともいえる情報化社会の中で、あなたの法人がメッセージを1回や2回発信したとしても、目に留めてくれる人の数はおそらくわずかでしょう。
しかし、メッセージを整理し、シンプルなものにし、継続して発信することで、いつしかイメージとして定着し、人々の記憶に残るものとなります。
時事的なタイミングと合わせて発信したり、いろいろなテクニックはあるのですが、まずは、メッセージを整理することから始めてみてはいかがでしょうか?